〜協会9号酵母とは〜

2008年に他界されました亀山杜氏さんは、秋田県内で9号酵母の担い手として名を馳せた名杜氏でした。決して派手さは無いけれど、柔らかく華やかな香り立ち、酸は極力抑えて円やかで滑らかなシルクの如く喉元を滑り込む様の吟醸酒を醸していました。9号酵母一筋の杜氏さんでした。

----------
熊本県酒造研究所における最も大きな業績のひとつが、野白金一氏の手によって分離・培養された「熊本酵母」。それまでの酵母が安定的な酒造りを重視していたのに対し、「熊本酵母」は酸が穏やかで、華やかな香りを作ることが出来る新たな酵母。また、発酵力が優れており、同じ原料を用いても、キレのある辛口のお酒や甘みと芳醇な香りが際立つお酒など、さまざまなタイプの清酒を杜氏のイメージ通りに造ることが可能。その様な性質の良さが認められ、日本醸造協会の「協会9号酵母」として採用された。して、1968年に全国への頒布が始まると、各地で香りの良いお酒がつくられる様になり、吟醸酒人気の火付け役となった酵母です。発見されてから50年以上、今でも協会9号酵母は全国で最も多く使われている酵母の一つです。熊本県酒造研究所では今でも、この「協会9号酵母」とは別に自社で保存・管理された「熊本酵母」を頒布しています。











おすすめ商品