白瀑 『ナイトトラベラー』クラフトジン ボックスセット

1年以上も試行錯誤し、完成が遅れに遅れたクラフトジンが8月21日入荷。発売記年とし、初回だけ3000セット限定で、500mlのジン1本と専用グラス1個のボックスセットで発売です。さらに、ジントニックを本格バーのクオリティーで自宅でも楽しめるように、イギリスから6000本輸入した「本物」のトニックウォーター(200ml)フィーバーツリーを 2本付けての販売だって!嬉しっ♪トニックウォーターは「キナの木」の天然エキスを使用しますが、国産のトニックウォーターは、どれも香料や人工甘味料を使用した「トニックウォータ風」炭酸飲料ですので、この拘りが超嬉しっ♪

山本さん曰く、商品名のナイトトラベラーは、羽田空港にある架空のバーで、最終便を待ちながら一人グラスを傾けて物思いにふける人物を、「夜の旅人」と例え、海外展開を考慮し、英語でナイトトラベラーとしました。縦書きの言語は珍しいですし、カタカナは記号のようで外国人の目を引くのではないかと期待しております。デザインには羽田空港から見えるスカイツリーやレインボーブリッジ、富士山などを入れました。従来の国産ジンとは異なるデザインと風味に仕上がり満足しています・・・だって。

して、秋田市で一番古いバー、プロのバーテンダーから試飲された時の感想が、「一般的なジンと比較して、風味に重厚感があり、香りが複雑でカクテルにした時も個性を主張していてとても良い」と評価していただきました・・・だって!

さてさてさてさて、山本さんの説明によると、国産クラフトジンに参入する酒造メーカーやベンチャー企業が増える中、山本のジンは他社とどう違うのかご説明いたします。本場イギリスのボンベイサファイアとビーフィーターを見学し、蒸留責任者と話した際、ボタニカルを漬けるアルコールはタンクローリーで購入していると説明を受けました。中性スピリッツ(水とエタノールの混合物で醸造用アルコールと同じ)と呼ばれるもので、アルコール度数は 95%。日本での価格は1ℓで200円以下です。これを加水して 60%に落とし、ボタニカルを混ぜ、ポットスチルでボコボコと蒸留します。ボンベイサファイアは蒸留の前日にボタニカルを漬け、ビーフィーターは蒸留する際にボタニカルを混ぜていました。製造に掛かる日数はたったの1〜2日です。製造コストが低いので、輸入品にもかかわらず小売価格が750ml で千円台と低価格で買う側には嬉しいです。

では、国内のクラフトジンはどうなのでしょうか。自社製造の焼酎を原料としたクラフトジンは価格に値すると思いますが、私が見学した蒸留所は醸造アルコールを購入し、蒸留していました。建物の中には蒸留機と充填機しかありませんでした。醸造アルコールでは付加価値にならないため、漬けたボタニカルをアピールしていました。イギリスの大手と同じ製法で1本あたりの醸造アルコールの原価が60円ほどしかかかっていないものが、1本4000円以上もするのはなぜでしょうか?これが国内で増えているクラフトジンの現状です。弊社のジンは、3度の蒸留を経て商品になります。商品のアルコール度数は45%です。ボタニカルを漬けるアルコールには、吟醸香と独特の味わいがあります。レインボーという商品名で市販しているので、イメージできる方もいらっしゃると思います。ロンドンスタイルは、ボタニカルを混ぜた状態で一気に蒸留しますが、弊社はボタニカルを2週間漬けるものと、1週間漬けるものに分け、蒸留前にそれらをアルコールから取出します。ロンドン式の蒸留をエスプレッソに例えると、弊社は低温で長時間かけてアロマを抽出するコールドブリュースタイルで、アロマの質が異なります。ボタニカルは、下記の通りに秋田県のものも使用しましたが、比率では外国産が圧倒的に多いです。品質最優先で沢山の量を使っているので、めちゃくちゃコストが掛かっています。ジンで利益を出すことは諦めました。日本酒で利益を出します(笑)。

八峰町産:桔梗(キキョウ)、カミツレ(洋名はカモミール)、この2つは龍角散用に栽培しているものです。秋
田杉の葉、能代市産:檜山茶、横手市産:林檎、湯沢市産:セリ、外国産:ジュニパーベリー、コリアンダー、シナモン、レモンピール、レモングラス、レモンバーム、オレンジピール、オレンジフラワー、ペパーミント、ユーカリプタス、カシス、等々。

こんたに盛りッと拘って作って、しかも一年以上試行錯誤して、税込4800円は安すぎでーっ酒(笑)。山本ファン必っ酒っ酒♪


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